運転中の落石で入院生活に突入。

突然の入院で学んだこと
今日、ケガで病気で入院するかもしれない!誰でもあり得ることだからしっかりと対策をしておこう。

02 7月

Posted in on 02.07.20

昨年7月に自家用車にて出勤中、落石に乗り上げバランスを崩したことによりガードレールにぶつかる事故を起こし、自ら警察と救急車を呼び、病院へと運ばれました。自分自身の感覚では、エアバックが出たため、軽傷で入院するほどのことはないだろうと考えていましたが、診察を受けた結果、入院することになりました。家族が駆けつけて、入院手続きや職場への連絡を行なってくれたため、私は安静にして治療に専念することができたので、助かりました。

病院に着いて、レントゲンやMRIなどさまざまな検査を受けました。その結果、骨折はしてはいなかったのですが、右側の腸が腫れ、炎症を起こしていたため、入院することになりました。家族が駆けつけてくれていたため、検査が終わり入院が決まるまで家族が一緒に待っていてくれたので心強く感じました。

入院が決まると父が職場へ再度連絡をし、入院することになった旨を伝えて、母が入院生活に必要な準備をしてくれたため、私は余計なことを考えずにベッドに横になることができました。治療としては、腫れと炎症を抑えるための点滴を24時間投与し、ベッドに横になりながらの絶対安静でした。また、ねんざには湿布薬を貼って、すり傷の消毒なども行なってもらいました。

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入院中は、とにかく家族のありがたさや看護師さんの優しさが身に染みました。正直、大人になってからは、1人で自立して何でも自分でこなしてきたので、親の存在が自分の中で小さくなっていました。しかし、入院生活を通してさまざまなことに対してサポートしてくれ、親がいたからこそ、入院生活を乗り切ることができました。

同時に、「自分1人で何でもできる」と考えていた自分自身の傲りに気がつき、反省しました。このように、家族のありがたみは入院生活を通して、改めて感じました。また、看護師さんが点滴の交換の際や食事の際などに、私の気が紛れるような、ちょっとした笑い話などをしてくださったため、退屈で心細い入院生活の中でも息抜きをすることができました。

この入院を通して、私は自分の弱さと「人は1人では生きていけない」と言うことを改めて実感しました。事故はマイナスの出来事でしたが、得るものもあったので、完全なるマイナスではないなあと思います。実家と遠く離れていて頼る友人もいない場所でもし事故にあっていて誰も助けてくれなかったらどうなっただろうと、思います。

入院中に怖かったことは、やはり夜です。個室だったので、尚更夜の病院の怖さをひしひしと感じ、入院して数日間はなかなか眠れず、夜中に何度も目を覚ましてしまいました。そして、シーンと静まり返った中で、パタンやキーッと音がするたびに身を固くしながら、目をギュッと瞑り耐える、と言った具合でした。

昼間も自由に動き回れないのでベッドの上で過ごすことが多くほとんど寝ていたので余計に眠れず、だからといってテレビを見るのも音が漏れたら迷惑だし、と目をつぶって眠るのを待つしかありませんでした。頭は冴えているので音を聞くたびに今のは何の音だろうか、と考えて、怖い想像ばかりしてしまいました。

入院中に困ったこと言えば、入浴や洗面が自由にできなかったことです。普段、どんなに体調が悪くとも、酔っていようともお風呂に入らないと気が済まないタイプだったため、かなりのストレスになりました。頭の痒みや肌のベタベタが気になり出すと、もう、いてもたってもいられない気分になりましたが、どうにもならず、ただ悶々としていました。

しかし、慣れとは恐ろしいもので、次第にそれほど気にならなくなり、自分の中の衛生感覚が変わったように思います。そんな中で、温かいタオルで顔を拭く時は何よりの幸せ感に包まれました。その時の感覚は、今でも鮮明に覚えています。